産地組合名 | 石川県牛首紬生産振興協同組合 |
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組合設立年 | 1983年 |
組合加盟企業数 | 5企業 |
事務所所在地 | 石川県白山市白峰ヌ17番地 |
理事長 | 西山 博之 |
1. 需要開拓事業
2. 品質情報提供事業
3. 伝産振興事業
4. 技術技法改善事業
5. 福利厚生事業
山里の民は大自然との共存の知恵を授かって生きたためか、神仏に対して信仰心が強く年間をとおして神事、仏事の行事が多く執り行われて来ました。白峰村の養蚕は明治25年当時、全戸数の90%の者が携わっていたと記録されているように、村人の生活は繭を売って得る収入で支えられていた時期がありました。当時は養蚕飼育の良否が、一年の暮らしを大きく左右することから、古来より農事の祭日である2月の最初の午の日に、各家庭ごと「蚕の神様」を祭り、繭の豊作を祈願しました。これが初午の行事です。左手に桑葉、右手に蚕種を持った女神が白馬に乗った姿を描いた刷物の絵像(蚕の神様)を祭壇に掛け、その下にお神酒と白米粉で作った繭形の団子をお供えし、また、同じ団子を柴の小枝に差したものを、室内の各所に飾り付け家族全員で「お蚕さま」に感謝のお祝いをしました。永い歴史の中で村人の経済を潤してきた白峰村の養蚕業も、時代の変革とともに姿を消 しました。それに伴い初午の行事も家庭でのものは無くなり、現在は当組合と牛首紬技術保存会の会員を中心に、牛首紬の生産に携わる人々が初午のお祝いを行っています。初年の行事が盛んに行われていた当時は飾られた繭団子を来客に与えると繭が多くとれると言われ来客を喜びました。また、繭団子は数日後に焼いて食べるか、雑煮、善哉にして食べるか、色々な食べ方をしましたが、子供にとってはこの日が指折り数える楽しみの一つでした。
当組合では牛首紬技術保存会との共同開催で、毎年2月に研修会を開催し、牛首紬に携わる職人の皆さんとともに初午のお祭りを行っています。
平成29年5月31日(水)の午後0時20分~0時45分、NHKの番組「ひるブラ」で牛首紬が生中継で紹介されました。
組合への取材ということで加藤機業場、白山工房それぞれの製品も紹介いただきました。
http://www4.nhk.or.jp/hirubura/x/2017-05-31/21/17323/1210019/